2016.8.17

株式と債券を運用する時、どちらがあなたに向いているのか?

1.株式は出資、債券は借用証書

投資や資産運用を始める時に、最初に出逢う金融商品が株式や債券だろうと思います。投資商品で資産を分配する時には、大きく分けると「株式と債券」という分類ができます。
この違いを知ることがまず第一歩です。違いを知るだけで、自分はどちらが合っているか、自分の投資スタイルを考えた場合は、どちらの比重を重くした方が良いかがわかってきます。もちろん、目標年〇%の運用という場合も、その割合を考えることである程度は目的を大きく外すことが無くなってきます。まずは、それぞれの商品特性を知りましょう。
「株式」というのは、企業が活動をするための資金を調達する時に発行されるもので、買う側に建てば「企業への出資」ということになります。株を買った人を「株主」と言います。よく、年に1回ほど雑誌で特集されている「株主優待ガイドブック」などの特典は株主のメリットの一つです。「お金を使って、業績をアップさせて配当金や株価上昇による利益を多くしてね」といった利益を目的として買うものです。
一方「債権」は、国や地方自治体、企業に対しての「借用証書」です。例えば債券で有名なものと言えば「国債」があります。これは、国に自分のお金を貸し付けて、ある一定期間貸し付けているからその利息をもらうというものと理解しましょう。つまり、国からすれば「借用証書」を発行しているものということになります。ですから、貸し付けている期間が終了すれば「償還」と言って、貸し付けたお金を返さなければならない義務が借りた側にはあるわけです。
ここで大きな違いがあることに気づきましたでしょうか。株式は企業業績が悪化したり、社会的信用を失う状態になると価値が無くなって、ただの紙切れになる、つまり出資したお金が0円になる可能性を秘めているのに対して、債券は「償還時期が来たら、お金が戻される」もので、価値がなくなるものではないということです。
では、「投資」という観点から見るとどのような特徴があるのでしょうか。

2.キャピタルゲインとインカムゲイン

投資という観点から株式と債券を見た場合、キャピタルゲインとインカムゲインという言葉を使うとよくわかってきます。キャピタルゲインとはその金融商品の価値の変動から生まれる収益のことを指します。例えば、1000株で価格が100円の株式を買ったとします。この出資額は100,000円です。この株式が業績アップにより社会の注目を浴びでたくさん買いたいという人が増えて株価が350円になったとしましょう。そうすると、資産価値としては350,000円になります。つまり250,000円価値が高まったということです。ここでこの株を売却すると250,000円の利益です。この利益のことをキャピタルゲインと言います。まさに「価値の変動から生まれる収益」です。
一方インカムゲインとはその金融商品を保有することで得られる利息や配当のことを指します。一流企業の社債の内容の説明で「年利3.5%」と書かれているとすると、100,000円分の社債を買ったとすると、年35,000円がもらえるというものです。これは金利が変わらなければ毎年確定的に35,000円もらえますので、安定的な収益が見込めます。
また、企業によっては「配当金」を出す企業もあります。「1株当たり10円」という配当金であれば、1000株持っていれば10,000円がもらえる仕組みです。配当金は年ごとに変わりますが、「保有することでもらえる」お金ですから、インカムゲインと言えます。
よって、株式は「キャピタルゲインとインカムゲイン」を狙うことができます。債権は「インカムゲイン」を狙う商品と言えます。もちろん、債券の価格も変動しますから厳密にいうとキャピタルゲインも狙えますが、株式のように際限なく利益が増えたり、債券の価値が0円になってしまうようなことはありません。
それでは、一般的に投資をする際にどのようなバランスで考えていけばよいのでしょうか。

3.収益思考なら株式、安全志向なら債券

株式と債券の商品特性は理解できたと思います。リスクを取ってもいいから、お金をどんどん増やしたいという人は株式中心で、あまりリスクを取らず毎年ちょっとでも増えればいい、資産を減らしたくないという人は債券中心で考えていけばよいでしょう。
私たちの年金を預かって運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が保有する金融商品の割合を「株式50%」に引き上げたことは大きな話題になりました。実際には、外国株式25%、国内株式25%で保有しています。私たちの大切な年金を預かる機関投資家としては少し強気というイメージを持ってしまうのは私だけでしょうか。
当然、債券部分は50%ということになりますが、こちらは国内債券が35%、海外債券は15%という比率で保有しています。
この保有割合のことをポートフォリオ(資産構成割合)と言います。みなさんが投資を考える時もこの4つの資産分類に分けて、どのぐらいの割合でそれぞれを保有するかを考えていくとよりバランスのとれた資産運用を考えることができます。株式一色にするということは、場合によっては資産が0になることもあります。逆に債券一色にするということは、安定的であるものの資産を増やすということには消極的になります。

まとめ

投資を始める方はまずは、株式と債券の仕組みについて理解していくと、理解が進みやすいのではないかなと思います。自分の投資スタイルが安定志向ならば債券中心、収益目的中心なら株式中心に考えてみるとよいでしょう。まったく知識がない方はそれぞれの金融資産を25%ずつ保有するというのでも初めはよいと思います。年齢に応じて少しずつ、債券割合を増やすイメージで考えるのもよいでしょう。5年で5%ずつ債券割合を増やすというのも一つのやり方です。自分の資産について、どのようなポートフォリオを組むかを考える際には、一度ファイナンシャルプランナーなどにアドバイスをもらうとよいのではと思います。

 

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