2016.2.22

仕組債の仕組みを知ろう!

1.仕組債ってなに?

仕組債とは、その名前が示すとおり債券に仕組みをプラスしたもの。この場合の仕組みとはデリバティブ(金融派生商品)のことを指します。
(1)「債券+デリバティブ=仕組債」
デリバティブ(金融派生商品)にはいくつか種類がありますが、代表的なところでは金利や通貨を交換する取引である「スワップ」や、予め約束された金額で売買を行う権利を取引する「オプション」などがあります。それぞれの詳しい説明はここでは省略しますが、デリバティブをよく知らなくても「なんとなくリスクが高そうだな…」という印象をお持ちの方は多いと思います。
そんな比較的リスクが高いとされるデリバティブ(金融派生商品)を、なぜ比較的リスクが低いと言われている債券にわざわざくっつけるのでしょうか? 仕組債の狙いとはなんでしょうか?
(2)なぜ「仕組債」が作られたのか
その答は「債券にある程度の可変性をもたせるため」ということになります。
ご存知の通り債券は予め利子(クーポン)や償還時期、償還価格が決められています。お世辞にも「自由度が高い商品」とは言えないでしょう。
そこで、投資家が望む利回りや償還時期を自由に決められる商品へのニーズが高まりました。その結果生まれたのが債券にデリバティブ(金融派生商品)を加えた仕組債なのです。

2.仕組債のリスク

そんな特殊な構造を持つ仕組債。従来の債券が持つリスクの他に、仕組債特有のリスクもあります。
(1)債券のリスク
まずは従来の債券リスクをおさらいしておきましょう。
・信用リスク
発行者の倒産などによって利払いや元本の償還できなくなることがある。
・価格変動リスク
途中売却する場合には売却損が発生することがある。
・為替変動リスク
外貨建ての債券の場合には為替レートの変動によって為替差損が発生することがある。
・流動性リスク
市場の変化によって流動性を損ない、売却することができないことがある。
(2)仕組債特有のリスク
仕組債の場合は、上記リスクに仕組債特有のリスクが上乗せされます。
・利子(クーポン)減少リスク
利子(クーポン)決定に条件がある仕組債は、その条件が満たされない場合、利子(クーポン)が減少することがある。
・償還金減少リスク
償還金の決定に条件がある場合は、その条件が満たされない場合、償還金が減少することがある。また償還金を株式で代用する場合(下記「EB債」参照)、株式の市場価値によって償還金が減少することがある。

3.代表的な「仕組債」を紹介

デリバティブによって様々な形になる仕組債。代表的な2つのタイプをご紹介しましょう。
(1)EB債(他社株転換可能債)
本来は償還日に予め決まった償還金が支払われるのが債券ですが、その償還金の代わりに他社株(当該債券の発行者とは異なる会社の株式)を受け取る場合があるのがEB債(他社株転換可能債)です。 この結果、受け取った他社株の株価によっては、当初予定していた償還金からプラスになることもマイナスになることもあります。
なお、CB債(転換社債)と混同されやすいのですが、自社株に転換できる権利を有するCB債に対し、EB債(他社株転換可能債)は条件を満たすと強制的に他社株に転換されてしまうという点で大きく異なります。
(2)リンク債
決められたベンチマークの動きによって、償還金額や利率が変動するのがリンク債です。例えば、日経平均株価をベンチマークとしているのであれば、日経平均リンク債と呼ばれます。
償還金額が変動する日経平均リンク債の場合、日経平均株価が予め決められた水準以下となった場合、その変動に連動して償還金額が変動することになります。利率が変動する日経平均リンク債であれば、利率を決定する日に日経平均株価が予め決められた基準価格以上となるかどうかで利率が変わってくるというシステムです。

4.まとめ

仕組債とは、言わば債券とデリバティブの「良いとこ取り」を狙った商品。うまくいけば通常の債券よりも大きなリターンを得ることもあります。その反面、状況によってはそれぞれの「悪いとこ取り」になることも。非常に複雑な構造をしたものが多いので、購入時には十分な注意が必要です。

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