奨学金制度は教育資金の救世主なのか?

抱っこされている赤ちゃん

子供の大学進学時の教育資金はとても負担が大きいもの。そんな時、奨学金制度はとても魅力的な制度です、果たしてそこに落とし穴はないのか。その現実はどうなのか子供の大学進学をあきらめないために奨学金制度をどう考えるべきかを解説。

1.奨学金制度は使うべきなのか?

(1)奨学金制度は借金である

そして奨学金という名の借金を背負うのは子供です。大学進学時の教育資金の候補として考えられる奨学金制度ですが、子供本人は、借金であるという現実を理解しているのでしょうか。最近奨学金の問題が大きく取り沙汰されています。今回はそんな奨学金制度についてライフプランの観点から考えてみましょう。

(2)老奨学金の滞納

奨学金を滞納すると、本人に電話での督促が始まり、3カ月以上の滞納になると、個人信用情報に滞納が登録されます。3~8カ月の間は委託先の民間業者から督促を受け、滞納が9カ月を過ぎると「支払督促」が送付され、滞納を続けると本人の給与差押えや訴訟を起こされる可能性もあります。

(3)奨学金の返済が出来なくなったら

奨学金の返済が出来なくなり、弁護士に相談すると自己破産するという手段もあります。 しかし、自己破産しても借金がなくなる訳ではなく連帯保証人が返済する義務を負います。
奨学金借入には2人の連帯保証人を立てる必要があります。両親だけでなく伯父、伯母、お世話になっている人を連帯保証人になってもらっていたらどうでしょう。お世話になっている方に借金の取り立てが行くわけです。お世話になっている方に迷惑をかけられない、そんな思いから、返済できない借金を抱えたまま、自己破産も出来ない状況になる人もいるのです。

厳しい現実の話をしましたが、大学進学時の教育資金として、奨学金制度が有効であることに間違いはありません。無理のない範囲で利用する、子供が社会人になってからの生活まで考えたうえで利用することがとても大切なんです。

<関連コラム>大学費用が足りない!奨学金の怖さを知れば、上手な使い方が見えてくる

2.奨学金制度を使って問題になってしまった事例

事例1:彼に「30歳までには結婚したいけど、結婚資金の事も考えると奨学金完済が間に合わないかもしれない。」と相談すると、「借金を抱えたままで結婚するのか?親はだしてくれたりしないのか?」と言われました。

事例2:息子の嫁の職歴等は気にしていませんが、嫁は大学進学時に300万円を奨学金で借り、月々1万数千円程を返済中で、200万円程が残っているようです。結婚後すぐにでも子供が欲しいと言っているけれど、子供が出来ればパートは辞めることになり、奨学金は息子が払うことになります。奨学金があるなら結婚の際に言うべきではなかったのでしょうか?借金ですよね?

事例3:大学進学時の教育資金として総額300万円を奨学金制度で借りました。卒業後は正社員ではなく契約社員として働いており手取り収入が10数万円しかないため、生活が苦しく奨学金の返済が止まってしまっています。このまま、返済が出来ずに自己破産すると保証人の父親に請求がいってしまいます。父親は年金暮らしで余裕はありません。どうしたら良いでしょうか。

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3.本当に困ってしまったら

日本学生支援機構は返済に困っている人に対しての方法を用意しています。
1つ目は返還期限猶予です。2つめ目は減額返還です。3つ目は返還免除です。
詳細は日本学生支援機構*で確認できますので、是非一度HPでご確認頂ければと思います。

<出典>* 独立行政法人 日本学生支援機構ホームページ
https://www.jasso.go.jp/

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4.奨学金制度の正しい使い方

奨学金制度は、子供の大学進学をあきらない、夢をあきらめないためにとても有意義な制度です。ただ、低金利で教育資金を借りることができるとはいえ借金であることには変わりはありません。
子供の未来の生活まで考え、制度の内容をしっかりと理解し無理のない形で利用することがとても大切なのです。

2019年7月13日
text by 久保田 正広
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