ファイナンシャルプランナー相談
のFPバンク
東京駅・新宿駅

2019.7.13
資産運用相談

バリュー投資はもう古い?!今採用すべき投資スタイルとは?

投資の神様ウォーレン・バフェットの運用スタイルとして有名なバリュー投資ですが、バリュー投資とはそもそもどういう投資スタイルなのか。また、私たち万人にとって有効な投資スタイルなのか見てみたいと思います。

1.バリュー投資とは

バリュー投資とは、「割安」と思われる株式に投資をして、市場平均を上回る運用成績を目指す投資スタイルです。はたしてこの方法で本当に期待する運用益が得られるのでしょうか。その是非と今あるべき投資スタイルを探ります。

(1)基本的な考え方

バリュー投資とは、割安だと判断される企業の「株」を買い、適正な価値を反映した株価まで戻るのを待つという投資スタイルです。皆さんは、ウォーレン・バフェットという投資の神様と呼ばれている方をご存知でしょうか、このウォーレン・バフェットの基本投資スタイルがバリュー投資です。

(2)基本的な手法

まず、このバリュー投資を始めるためには、企業価値の分析から始まります。きちんと企業分析ができ、割安な企業を探す手段がなければ、このバリュー投資の手法は意味をなしません。「なかなか企業分析なんて自分にはできない」と思われる人も多いのではないのでしょうか。

 確かに、企業の財務諸表から自分で分析するのは、時間も手間も技術もハードルは高いと思います。一般的に、割安な企業を選ぶために使われる代表的な指標をお伝えしたいと思います。

図1 バリュー投資の代表的な指標例

代表的な指標

概要

出し方

PER
(株価収益率)

利益に対して、株価が何倍まで買われているかを表す指標

株価÷1株あたり利益

PBR
(株価純資産倍率)

資産に対して、どれくらい株価が買われているかを示す指標

株価÷1株あたり純資産

 

一般には、PERは15倍以下、PBRは1.5倍以下だとその株式は割安だと言われています。ただ、この指標がすべてではありません。例えば、PERは、悪い業績を織り込んで株価が下がってきたことで、低い数値にあることもあるからです。

 悪い業績を織り込んで株価が下がってきたのであれば、そのような銘柄は結局業績悪化に伴い利益も落ち込みます。結果割安でない本来のPERへと戻ることになるからです。一昔前であれば、このPERやPBRの指標をもとにバリュー投資の戦略を立てていれば、予想外の結果になる可能性は減るかもしれません。

ただ、現在の経済は、日本国内だけではなく、世界の様々な国の影響を受けるようになってきました。アメリカやEU諸国だけではなく、中国、インドなど世界経済に大きな影響を及ぼす国が増えてきているのです。それだけでなく、今後、日本経済が世界経済の大きな波の影響をうけることがより顕著になってくることを考えると単純にバリュー投資という視点だけでは、上手に資産運用を出来ない時代になってくると思います。

2.今あるべき投資スタイル

では、どのような投資スタイルがこれから求められてきているのでしょうか。投資の目的や期間資産背景によって、差はあるとは思いますが、基本的には

① 自国の株、少数の企業にだけに投資するのではなく、世界各国の株式、その他の投資商品にバランスよく投資をする。

② 短期での利益獲得をめざすのではなく、大きな波の影響を受けづらい長期投資を考える。

③1つの国や銘柄、金融商品に偏らず、分散投資の概念を取り入れてみる

 以上3つの視点で、基本スタイルを構築することが大事になってくると思います。バリュー投資のスタイル自体は、否定はしませんが、ただ単に、割安な企業の選別が難しくなっている以上、何のために増やしたいのか明確にしてから投資方法を選択していく必要があります。

3.まとめ

そうはいっても、個人で、世界各国にバランス良く投資するのは無理なのではと思うかもしれませんが、現在、日本でも投資信託が発展してきています。さらにつみたてNISAやIdeco(個人型確定拠出年金)のような税制優遇もあります。ローコストで、世界各国にバランスよく投資をでき、投資スタイルも魅力的な投資信託も多く存在します。投資信託にはしっかりと選び方が存在しますが、まずは良い投資信託を1つ見つける。そんなところから投資を考えてみてもよいのではと思います。

2019年7月13日
text by 久保田 正広
FPバンク