2015.9.13

団信ってなに?住宅ローンを組む時に知っておきたい団信の基本

1.団信ってなんだろう?

団信、正確には「団体信用生命保険」。住宅ローンをお考えの方であれば、必ずと言って良いほど耳にする言葉でしょう。住宅ローン独特仕組みであるこの「団信」。説明は聞いたけどよく分からない…、そんなアナタの疑問にお答えします!
住宅ローンを組んだ方であれば、かなりの確率で加入している団体信用生命保険。中には住宅ローンの申し込み書類と一緒に団信の書類を記入したために、自分が団信に加入していることをあまり意識していない人もいます。まずは団信の基本をおさらいしましょう。
(1)団体信用生命保険の概略
団信とは、非常に簡単に言えばローンを組んでいる人(債務者)が死亡した時に、その時点のローン残高と同じ金額の死亡保険金が出る保険です。よく「オレが死んだら、ローンはチャラになる!」と言っている方がいますが、団信の特徴をよく捉えた言葉だと思います。住宅ローンは通常年月とともに返済が進み残高が減っていきますが、団信の保険金もそれに合わせて徐々に減っていきます。その構造上ローンに対して足りなくなることもありませんが、逆に「住宅ローンを返済してお釣りがくる」ということはあり得ません。
(2)他の生命保険との相違点
団信には、住宅ローンと抱き合わせという特異性から、一般の生命保険と違う点があります。特に下記の二つは大きな相違点となります。
まず一つ目は、もし万が一のあった時の受取人が保険の対象となる人(被保険者)の遺族ではないという点です。通常の生命保険であれば、死亡保険金は残された家族に渡されます。そのお金がこれからの生活資金になるからです。一方、団信の死亡保険金亜は遺族には渡されません。では誰に渡されるのか? それはその人にお金を貸している金融機関になります。遺族が受け取って金融機関に渡すよりも良く言えば合理的、裏を返せば金融機関にとって取りっぱぐれのない仕組みになっているのです。
二つ目は、所得税の保険料控除が使えない点です。前述の通り、受取人が金融機関である団信は、保険料控除の要件を満たしていません。このため年末調整時にも登場せず、そのせいか自分が保険に入っているという意識が薄い人が多いようです。実際には自分がその保険料を負担しているわけですから、ちょっと損している感じはするかもしれません。

2.団信って入らないといけないの?

さて、住宅ローンを組む時は必ず団信に入らなくてはいけないのでしょうか。実は、どんなローンを組むかによってその答えは変わってきます。
(1)民間金融機関の場合
一般的な民間金融機関の場合、団信加入はローンを組む必須条件になります。団信に入らずに住宅ローンを借りられることはありません。団信も生命保険の一種ですから、当然健康状態によっては加入できないこともあります。その場合、住宅ローン自体が否認されるという最悪の結果になるケースも考えられます。
ここで注意したいのが、金融機関の「団信の保険料はいただきません!」とか「団信の保険料は当行が負担します!」といった謳い文句を鵜呑みにしないことです。少し考えればわかることですが、銀行が負担する訳では当然なく、団信の保険料も金利の中に織り込まれてだけですから、実際にはローンを借りている人が負担していることに変わりありません。
(2)フラット35の場合
特殊なケースが、住宅支援機構のフラット35を使う場合です。フラット35の場合、団信の加入は「必須」ではなく「任意」となっており、団信に加入しなくても住宅ローンを組むことができます。
ただし、団信に加入しないということは債務者が万が一の時も住宅ローンは丸々残ってしまうということですから、ご家族も含め慎重な対応が必要となります。

3.団信に入る時の注意点

最後に団真に加入する際の注意点に触れておきましょう。
(1)保険を見直すチャンス
ご説明した通り、団信は住宅ローンに特化した保険です。この保険に加入することによって、従来入っていた保険のバランスが崩れる可能性があります。例えば、団信に入る前に計算した必要保障額(万が一あった時、遺族にいくらのお金が必要か)の中に、これからの家賃や住宅ローンがはいっているケースでは、その部分が団信と役割が被ってしまう恐れがあります。団信の中にはがんなどの特定疾病にかかった場合でも保険金が出るものもありますので、団信に加入した場合は保険の見直しをしたほうが良い場合も少なくありません。
(2)入らないという選択も
逆に言えば、従来の保険で住宅ローンがカバーできているのであれば団信に入らないという選択肢もあり得ます。この選択肢はフラット35の時しか使えませんが、ローンを組む方の年齢が健康状態によっては団信よりも安い保険料で団信と同じ効果のある生命保険に入ることができる場合もありますので、検討してみても良いでしょう。

4.まとめ

いかがでしょうか。団信についての基本事項を簡潔にまとめてみました。あまり目が行きづらい団信ですが、住宅ローンを決める際の要素の一つと言えると思います。その構造をよく理解して、あなたにあった団信を探してみてください。

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