2012.9.21

離婚と住宅

離婚と住宅-女性FPが考えるシリーズ-

離婚という選択をすることは精神的にとても大変だと思いますが、それ以上にもろもろの手続きや経済的な負担や現実を突きつけられ悩む事が多いようです。ここでは『住宅』というキーワードに焦点をあて弊社でのご相談事例にふれてみようと思います。

ケーススタディ

都内在住のA子さん35歳。4年前に結婚と同時にご主人様と4600万円の新築マンションを購入しました。この時頭金として用意したのはA子さんの貯金500万円。ご主人と連帯債務で4100万円のローンを組みました。現在離婚協議中で子供もいないため養育費等の問題はないものの、マンションが二人の共有名義で毎月の返済は二人で半分ずつ負担している。

問題点
  1. A子さんは頭金を自分で払ったし、気にいっているので名義を自分一人に変更したい
  2. ご主人も諸費用200万強を負担していることや、3年間ローンを半分負担していた分があるので売却して少しでも取り戻したい意向
  3. 不動産屋に売却した場合の査定を依頼したが3300万で売れればいい方だとの回答、現在ローン残高は3700万なので売却しても400万円残債が残る
ご相談は

まずマンションの共有名義、ローンの名義をA子さん一人に変更したいというものでした。A子さんは現在借りている金融機関に相談に行ったそうですが窓口では『できません』の一言。十分な説明もしてもらえず、納得がいかず弊社にご相談にいらしたとのことです。マンションは残債があるので売れませんので、まずA子さん一人で返済していけるかの検討をしました。ローンが毎月147.000円(現在は半分)、管理費修繕積立金17.400円固定資産税は年間120.000円でした。
A子さんの収入や資産の状況、また支出を数字で表し、定年後までのキャッシュフロー分析の結果、一人で十分返済できそうでした。
次に銀行の対応ですが、一般的に債務の名義が夫婦二人名義になっているものをどちらか一人に変更する手続きは銀行が受け入れてくれません。では、他の銀行へ借り換えをしたいところですが、これもほとんどのケースでノーです。銀行は当初の条件より悪化する(債務者が一人減る)ことをとても嫌うのです。さらにもう一つ問題がありました。ライフプラン上は無理なく返済できるという結果でしたが、銀行の審査上は収入基準がほんのわずか足りない状況であり、これも借り換えを難しくさせる要因になっていました。
それでもなんとか一人の名義にしたいという強いご希望がありましたので、銀行の問題を当事務所で解決に導く手段を講じて、ご希望通り、共有名義、連帯債務の問題を解決。現在A子さんはマンションに一人でお住まい続けていらっしゃいます。
離婚するという選択は新しい人生を選択するという事だと思います。A子さんの場合はマンションはご自分一人でという選択になりましたが、思い切って売却して清算する方がいい場合もありますね。相手や状況に感情的になりすぎず、A子さんのようにこれからの人生のための選択ができてこそ問題解決と言えるのではないでしょうか。

 

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