2016.5.20

ローコスト住宅の未来とは

ローコスト住宅は建てていい?だめ?

1000万円以下など極端に安く買える家があります。TVCMを流していた業者も存在し、知名度的には結構あるかと思いますが、ローコストで建てるから『ローコスト住宅』、そのまんまの意味です。
ではローコスト住宅は普通の家と何が違うのでしょうか?
(1)ローコスト住宅のメリット・デメリット
メリットというまでもなく、最大の特徴は何といっても『安さ』です。低予算、低価格で家を建てることができるので、住宅ローンが少なくすむため趣味や子育てにその分使えます。また、パターンが決まっている場合、家の形やキッチンやバス・トイレなどの設備を自分好みで選択できることや着工から完成までの施工期間が短くできる点も挙げられます。
デメリットは安いグラスウールを使っていることや気密フィルムでの断熱・気密が悪い訳ではなく、それを扱う側の知識・クオリティの高い仕事を行えるだけの環境が整っていないところに一番の原因があります。
グラスウールとは『乾燥した空気を、静止させて断熱する』断熱材であり、高温多湿な地域や季節のある日本では不向きだと言われてますし、何より断熱材の施工方法によって性能に影響が出るからです。
また使い勝手の点から見てみると、コンセントの位置が悪い(あるいは少ない)などの使い勝手の悪さもありがちです。安さからデザインや間取りなどである程度取得する住宅に目星をつけてしまい、住み始めてからの温熱環境(寒い・暑い)やコンセント数、収納等についての使い勝手の悪さに気付く方が増えているとも言われています。
さらに、追加や変更がオプション扱いだったり、別途費用が発生する場合がほとんどです。したがって、最低限必要なものや想い・理想を追加していったら、当初の坪単価より高くなって下手したら普通の注文住宅を建てられたかも知れないくらい高額になることがよくあるようです。
(2)ローコスト住宅はどうしてローコスト?
ローコスト住宅は、住まいを建てたり、リフォームしたりする場合に無駄を排した造りにして資金の節約した住宅のことです。効率良い設計と大量購入で資材・設備の仕入れ価格を落とし、可能な限り人件費や下請け業者への費用を削減した住宅です。
全体的に小さく、四角形や長方形のものが多くなっています。ですので、少ない坪数で家を建てることができます。家を小さく、凹凸を少なくすることで壁を減らしたりして、コストを下げています。
ローコスト住宅がローコストでできる理由には上記に代表される『材料費・人件費・広告宣伝費・諸経費』の3本柱を出来るだけ抑えられて初めて成り立っているのです。
(3)ローコスト住宅を建ててはいけないと言われた!なぜ?
2020年に住宅を建てる時の基準が変わるかもしれないのをご存知でしょうか。現在の国の動向は、『改正省エネルギー基準を2020年までに義務化しよう』という所まできています。これはどういうことか?…かなり簡単にしてますが、『国が定めた省エネルギー(車で言う低燃料)基準を満たしている住宅以外は建ててはいけません』という法律のようなものです。
もし、これから3年間、住宅取得のための頭金を貯めて、2018年頃にローコスト住宅を取得したとします…しかし、その2年後には国が定めた省エネ基準を満たしていない住宅は、『既存不適格建築物』扱いされてしまいます。
※既存不適格建築物とは、建築時には適法に建てられた建築物であっても、その後の法改正や都市計画変更等により、現行法に対して不適格な部分が生じた建築物のことです。
この『既存不適格』は、住宅の資産価値を下げることにつながる他、住宅性能も明確に違ってくるため、上記の例で言うとたった2年しか違わないのに、住宅性能や資産価値、諸事情で賃貸住宅にする時などにほとんど価値がないような住宅となってしまう可能性があるのです。

まとめ

ローコスト住宅が決して悪いわけではありません。ただし、安いからといって、安易に飛びつくのは控えたいものです。賛否両論ありますが、ローコストでも十分だと満足される方もおります。大事なのは今後ご検討される住宅がどういった特徴を持ち、良い点も悪い点もきちんと受け入れた上で後悔のない取得であるかどうかです。
検討される上でいろいろな方の話を聞くのも一つの選択材料です。一生に一度の買い物ですし、よく考えられた上で将来笑って過ごせる住宅取得を目指してほしいです。

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