2016.6.3

住宅の買い替え時に組むローンの注意点

1.買い替え時には入念な資金計画を

まだ住宅ローンの残債が残っていても家庭環境や構成の変化により、住宅を買い替える必要性が発生することはよくあることでしょう。こういうケースの場合、どのような点に注意しながら住宅を買い替えしていけばよいかについて解説します。

新しい物件を担保に「残債」+「新しいローン」が組める! 
 
 例えば、現在手持ち金が600万円あります。そして、10年前に購入した住宅のローンの残債が2,600万円(2LDK、残りの返済期間25年)あり、物件の売却価格が2,200万円という状況だったとします。そのまま売却した場合は、住宅ローンの残債が400万円残ることになります。
 手狭になった物件から、広い物件に買い替えた際に新しい物件が3,600万円だった場合、近年「住宅ローンの残債」+「新しい物件のローンが」をまとめて借りられるという金融機関が増えてきました。つまり、新しい物件を担保にして4,000万円のローンが組めるということです。一見とても良い話のように思いますが、本当にそうでしょうか。ポイントを見ていきましょう。

2.借入年数は極力長くしないように

 住宅ローン控除を使って住宅ローンを払ってきた10年間、子供が生まれる前に購入した物件。子供も大きくなってきて、学費も高くなってきました。この方の場合は、手持ち金で残った残債を払ってしまってもよいでしょう。しかしそうすることで、子供の学費で生活が圧迫されることも予測されます。
 年収も10年前よりは多くなっているが、今の残債以上に住宅ローンを抱えるのは大丈夫なのだろうかと悩ましいところです。ここでのポイントは、「借入年数は長くしないこと」です。予定として、定年の頃には払い終わりたいと思っていた住宅ローンですが、借入年度を伸ばすことにより、年金生活になってもまだ住宅ローンを払うというのでは厳しい老後生活が予測されます。

3.買換えには慎重な資金計画が重要

 このように、買換えに関しては様々な問題が浮上してきます。さすがに一人で考えを巡らせてもなかなか解決できないでしょう。やはり、将来どのぐらいのお金が住宅関連費用に掛かるのか、教育資金は大丈夫か、老後資金はどうかといった問題を解決しながら物件選びや住宅ローンの選択を考えた方が良いでしょう。
 買い替えですから住宅ローンの融資金額が増えても仕方ないですが、やはりその資金計画は本当に大丈夫なのかを事前にチェックしておくことが大切です。

ページ上部へ戻る