2016.6.2

住宅の寿命『30年』は本当?何を根拠にした数字なの?

1.日本の住宅、とくに一般的な木造住宅は30年で寿命を迎えるというのうは本当か?

(1) 30年で取り壊されるのは本当です。
ただし、住宅として住めなくなったから取り壊されるのではなく、住み手がいなくなってしまったため取り壊されているというのがほとんどです。
なぜこんなことになってしまうのか。
これは、30年後に家族の形がかわり、現状のままでは住みにくくなってしまった。そんな時に、リフォームしようにも費用が捻出できず、売却して住み替える選択をする方が多いからだと考えられます。
売却された中古住宅は、買い手からすると時代遅れだし中古物件を購入してリフォームというと担保価値としての資産評価がでずに、住宅ローンが組みづらいという欠点があります。だったら取り壊して、新しい建物を建ててしまおうと判断されることが多いのです。
(2)本来の寿命100年といってよい
最近よく聞くようになった長期優良住宅は、きちんとメンテナンスしていれば100年はもつと言われています。
ただし、長期優良住宅に限らず、基本的なメンテナンスを怠れば10年でボロボロなってしまう住宅もあるので注意が必要です。たとえばシロアリとか。

2.これからどう考える?

住宅の資産価値をどう維持するかの視点を持ちましょう。
一昔前のように右肩上がりで経済成長していく時代はおわりました。
とすると、いかに自分達の資産を守っていくかという視点が今後はとても大切なんです。住宅は人生で一番高い買い物と言われています、その住宅が資産として活用できるか否かは、今後の人生に大きな影響を及ぼすことになるんです。
(1) 住宅の寿命という視点とはすこしずれますが、まずは資産価値が維持できるエリアに住宅を買いましょう。
ゆくゆく住宅を手放さなければいけなくなった時に、資産価値の維持できているエリアであれば住宅が資産としての意味を持ちます。
売れないエリアに住宅を持っていても資産としては意味がないですよね。
(2) 建物の価値をあらためて考えましょう。
現在の国の政策は、建物を出来るだけ長持ちさせようという方向に動いています。長期優良住宅と認定された住宅への優遇制度はその一環です。
長期優良住宅と認定された住宅は一定のメンテナンスコストが強制的にかかりますので、必ずしも長期優良住宅を優先すべきとは思いません。
ただ、外壁、屋根、水周り、基礎などきちんとメンテナンス出来ている、間取り変更が容易な構造になっているなど、20年後、30年後に建物を活用することができれば、賃貸に出す、売却の際にも建物分も評価されるなど、資産価値という面でプラスに作用する時代になっていきます。
ただ単純に価格の安い住宅ではなく、メンテナンスコストがかからない、メンテナンスしやすい、耐久性が高い、こんな視点で建物を選ぶという考え方も是非追加してほしいと思います。

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