2016.5.23

二世帯住宅を建てる際のポイントと注意点

1.色々な不安が二世帯住宅を後押し

最近の若者は消費意欲が低く、堅実で慎ましい生活スタイルを好むと言われています。
物が溢れる時代ですので大金をかけずに満足な生活を送るのは一昔前と比べて容易になったのは確かですが、元を辿れば長引く不景気、低賃金、将来の見通しの暗さなどの要因がこの状況を生んでいます。
住宅に対する考え方も同様で、買えるなら買いたいけれども数千万円もの資金が必要な住宅購入は自分達には無理なのではないか。
そう思ってなかなか購入に踏み切ることができず、諦める人は多いでしょう。
そんな状況に置かれた若者にとって、「自分達でも買える」選択肢として最近注目を集めているのが「二世帯住宅」というわけです。
自分達で全額というのは無理だとしても、親世代に資金援助をしてもらえれば夢のマイホームを手に入れることができると。
もちろん二世帯住宅には他にも色々なメリットがあるので、資金面以外のことを考えて選択するケースも増えているようです。

  • 高齢者の孤独死や介護不安が社会問題になっている状況にあって、親と一緒に住むことで日々の生活をサポートすることができる
  • 夫婦共働きの家庭にとってはいつも子供を安心して預けられる存在がいて非常に心強い

親世代としても子供や孫と一緒に暮らせれば、より充実したセカンドライフを送ることができますよね。

2.どんな二世帯住宅を建てるべきか?

様々なことを考えた上で最終的に二世帯住宅を建てようと決めた場合、どんなことに注意をして進めていけばよいのでしょうか?
特に考えておきたいのが次の2つのポイントです。
(1)親世代とどこまで生活を共にするか
親世代と子世代では生活リズムが違うもの。
身内とはいえども生活リズムが違う2世代が一緒に生活するとストレスが貯まりやすく、それが二世帯住宅の失敗パターンとして一番多く聞かれます。
そのため、どこまで生活を一緒にするかは事前にきちんと考えておくべき重要なポイントとなります。
食事やお風呂なども全て共同で生活をするのか?
共同のリビングは設けるものの、お風呂やキッチン、トイレなどの水回りは別々に用意をするのか?
一つ屋根の下とはいえ、生活は完全に分離させるのか?
いざ生活を始めてからでは生活スペースを分け直すのは容易ではありません。
必ず親世代と子世代で十分に話し合い、お互いが納得のいく住環境を定めましょう。
(2)息子世代だけになった後はどうするか
もう1つのポイントは「将来親世代が亡くなった後に住宅をどうするか?」ということ。
親世代がいなくなった後でも子世代だけでそのまま住み続けるのか、それとも広すぎるので売却するのか、賃貸に出すのかはある程度考えておくべきでしょう。
二世帯住宅の需要が高まっているとはいえ普通の住宅に比べれば市場規模自体は圧倒的に小さく、買い手や借り手を見つけるのは簡単ではないかもしれません。
さらに上述したように、それぞれの家族が自分達の生活スタイルに合った住宅設計を行うことが多いので、売却や賃貸に際してもその生活スタイルに類似する相手方を見つけないといけないとなると、なおさら狭き門です。
もし将来の売却や賃貸を重要な条件と考えるのであれば、二世帯住宅としてではなく2つの住宅に分けて処分できるように生活スペース完全分離型の設計にするなど、後々のことを考えた設計にする必要があります。
将来も住み続けるのであれば問題がないように感じるかもしれませんが、今まで親世代が支払ってきた住宅ローンの返済分も子世代が合わせて払って行かないといけなくなる可能性があります。
いきなり返済負担が増えたせいで、住み続けようと思っていたにも関わらず住み替えを余議なくされるような状況になってしまっては大変です。
この場合は子世代だけになったことを見越した住宅ローンの組み方などを工夫するなどの対策が必要かもしれません。

まとめ

せっかく夢のマイホームを手に入れて2世代で楽しく生活できると思ったのに、闇雲に建ててしまったばかりに後悔するはめになった……そんな話もよく耳にします。
理想通りの二世帯住宅生活が送れるように事前に家族皆で話し合いをし、目的や優先順位を明確にすることからスタートしましょう。

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