2017.6.22

生涯コストの差は1000万円以上?!マンションと戸建の比較ポイント2つ

ポイント①ランニングコスト

ランニングコストとは、マンションなら「管理費」「修繕積立金」「駐車場代」、戸建なら建物の「修繕費」にあたります。マンションの場合、管理費・修繕積立金の一般的な相場は月2万5,000円前後。駐車場代を仮に月2万円とすると、35年住んだ場合で(2万5,000円+2万円)×12ヵ月×35年=1,890万円の支出になります。

ちなみに「修繕積立金」は新築当初は安く、5~10年程度のスパンで値上がりしていきます。修繕積立金の適正額は一般的に1㎡辺り200円程度ですので、仮に70㎡のマンションなら、今は6,000円前後だとしても、少なくとも1万4,000円前後まで値上がりすると考えておいたほうが良いでしょう。さらにマンション全体の戸数が少ない場合や、機械式駐車場がある場合は値上がり幅が高くなりますので、ランニングコストは更にかさんできます。

一方、戸建のランニングコストは建物の「修繕費」だけです。10~20年に一度、最低でも外壁塗装や給湯器の交換等は必要になりますので、月1万5,000円程積み立てておけるとベストでしょう。仮に35年住んだ場合、月1万5,000円×12ヵ月×35年=630万円の支出になります。

車有りのマンションと戸建を比較すると、生涯コストは1,000万円以上違ってきますね。またマンションは、決められた額を毎月(ローン完済後も!)払い続けるのに対し、戸建は修繕の額や時期を自分達である程度コントロールできる点も家計には安心です。例えば「今年は子供2人の教育費が重なる年だから修繕は来年にしよう」とか「今年は最低限の外壁塗装だけにしておこう」等、その時の懐事情と相談し調整できるのは大きなメリットでしょう。

ポイント②資産価値

以前はマイホーム=終の棲家という考えが一般的でしたが、今はライフスタイルに応じて住み替える方も増えてきました。例えば、子供が独立するまでの間は広い家、子供が独立した後は夫婦だけのコンパクトな家に住み替えるなどです。そこで大事なのは「資産価値」。仮に10年後、住宅ローンの残債とほぼ同じ、もしくはそれ以上の価格で売却できればスムーズに買い替えができますし、残債が売却価格を上回れば買い替えは苦戦するでしょう。
前者と後者でどちらがハッピーかは、言わずもがなですね!

そしてこの資産価値を大きく左右するのが「立地」です。駅近で利便性が高ければ戸建・マンション関わらず資産価値は落ちにくいですが、マンションのほうが利便性の良いところに建っていることが多いため、資産価値で比較するとマンションに軍配が上がるでしょう。

「戸建なら土地が残る分、資産価値があるのでは?」という考えももちろんありますが、一慨にそうとも言いきれません。というのも少子高齢化・人口減少は深刻化しており、一部の地域ではコンパクトシティ(※)を目指す動きも出ています。また、共働き世帯が増え、夫婦互いに家事や育児に時間を注げるよう職場の近くに住む「職住近接」の志向も強くなりつつあります。いくら土地を所有していても、時代のニーズに合わずその土地に住みたいという人が現れなければ値はつきません。「他の人もここに住みたいと思うか」、この視点を持って「立地」を考えると良いでしょう。

※コンパクトシティとは…
少ない税収でも効率的に行政が運営できるよう街をコンパクトにする計画のこと。住宅や生活に不可欠な医療・福祉・商業施設等をある一定の地域に集約し、逆にそのエリアより外には新しい建物が建てにくいような規制を設けること。

あなたにとってのベストな選択は?

いかがでしたでしょうか。維持費で見れば「戸建」、資産価値で見ると「マンション」に軍配が上がりましたね。住まい選びは「心地よく暮らせそうか」という視点だけでなく、「将来の支出やライフスタイルの変化に対応しうるかどうか」、この視点が必要不可欠です。後悔しない住宅購入のためにも、20年後・30年後のライフスタイルまで含めた住宅選びをプロと一緒にしていきませんか?

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