2015.12.17

孫への贈与で節税対策!?可愛い孫に上手に資産を遺す方法とは?

1.まずは定番の「住宅資金援助」

ご存知の方も多いと思いますが、贈与税は日本で一番税率が高い税金です。普通にお孫さんへ贈与をしたら、かなりの部分を税金で持っていかれてしまいます。それを回避するには、贈与税の非課税枠の特例を使うのが有効です。いくつかある特例の中でも、最も有名なのは、「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」でしょう。
(1)「住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」とはこんな制度
なんとなく「家を買うときは親に援助してもらうとお得らしい」と聞いたことがある方は多いかも知れません。この制度は正確には「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」と言い、以下のような概要となっています。

  • 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合、一定金額について贈与税が非課税となる(平成28年1月~平成29年9月の間は、良質な住宅は1200万円、その他は700万円。ただし消費税増税時に変更あり)
  • 期間は、平成27年1月1日から平成31年6月30日まで(過去、何度も延長が行われている)。
  • 翌年3月15日までにその資金を住宅取得のために使用し、その住居に同日までに住むことが要件。
  • その他、購入する物件の要件や受贈者の収入要件等がある。

(2)親ではなく「直系尊属」
簡単に言えば、「住宅取得のための資金援助を受けたら一定金額までを非課税にする」という制度ですが、ここで注目したいのは「直系尊属」という言葉です。直系尊属とは父母や祖父母など、家系図で自分の真上にいる人のことを指します。住宅資金となると現実的には親が援助することが多いため誤解している方が多いのですが、この場合祖父母から孫への贈与も非課税となります。もし、お孫さんに住宅購入の計画があるのであれば、このチャンスを見逃す手はありません。

2.追加された二つの非課税枠

実は、国としてはシニア層に偏っていると言われている資産を若い世代に早めに受け継がせたいという思惑があります。そうすることによって国全体の経済を活性化させることが狙いで、そのためには税金の徴収額が減るのもやむなしと考えている部分があります。それを証明するかのように、近年「直系尊属からの贈与の非課税」制度は二つ新設されています。
(1) 教育資金の一括贈与
一つは平成25年4月から始まった「教育資金の一括贈与を受けた場合の非課税」です。
この制度は、直系尊属が教育資金の贈与を行う場合1500万円までが非課税となるもので、贈与した資金を金融機関に信託をし、受贈者側は金融機関に教育資金として使用したエビデンス(領収書等)を提出することで贈与された資金を受け取るというものです。
受贈者が30才までという期限がありますが(30才になった時点で残った資金は贈与税の対象)、1500万円という大きな金額を非課税で贈与できるのは大きなメリットです。
(2)結婚・子育て資金の一括贈与
さらに平成27年4月から始まったのが「結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の非課税」です。贈与した資金を信託するという基本的な仕組みは教育資金と同じですが、こちらは結婚に関する費用(挙式費用等)と子育てに関する費用(出産費用や保育所の保育料等)が対象となります。限度額は1000万円までで、教育資金と併せれば最大2500万円までは非課税の対象となります。

3.将来的な相続対策になる

早めにお孫さんへ資産を移すことは、将来的な相続税対策にもなります。課税対象となる資産を予め少なくしておくことで、相続税を圧縮できるからです。
(1)相続を一世代スキップできる
仮に上記のような非課税の特例を使わなくても、子供と孫に贈与するのでは結果的に税金が変わってきます。現在の税法では子への贈与も孫への贈与も同じ税率で計算されますが、一世代をスキップすることで大きな節税効果が生まれます。さらに暦年贈与や上記特例のような非課税枠を使うことでさらに高い効果が得られます。
(2)親を経由した場合と比べると
例えば、5000万円の贈与を孫に対して行ったとします。この5000万円に対し、贈与税はなんと2110万円もかかりますから、孫の手元に残るのは2890万円です。これが親を経由して2890万円にも贈与税がかかるとすると、その金額は1035万円となりますから孫に受け渡せるのは1855万円となってしまいます。一世代スキップすることで得られる節税効果がとても大きいことが分かります。

4.まとめ

お孫さんへの贈与は、お孫さんご本人の役に立つだけでなく、一族としてどう資産を受け継いでいくかに大きく影響してきます。ポイントは「特例を使い、世代をスキップすること」。長期的な視点で前もって準備することで大きな効果が挙げられますので、ぜひ検討してみてください。

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