2015.11.5

相続税2割加算、意外と知られていないこの仕組み

1.相続税2割加算とは

相続税2割加算とは、実は相続税はすべての相続人に一律の税率ではありません。実際に相続税の支払いをする段階になってから想定外の支払いが、なんてことにならないように、あらかじめ準備しておきましょう。
相続税、みんな税率は一緒だと思っていませんか?じつは、みんな一緒ではありません。アレ?予定より税金が多いなんてことにならぬよう、仕組を把握しましょう。
相続税2割加算対象者は?相続によって財産を取得した人が、被相続人(亡くなった方)の一親等の血族(代襲相続人となった孫(直系卑属)を含む)及び配偶者以外の人である場合には、その人の相続税額にその相続税額の2割に相当する金額が加算されます。一親等の血族って?直系卑属って?少し分かりづらいと思いますので、対象者の範囲が分かるよう、以下に家系図をのせます。
相続税2割加算

国税庁のホームページより

2.盲点

よくある例が、兄弟姉妹、お孫さんが相続される場合に、2割加算の制度をそもそも知らないということがあります。亡くなられた方(被相続人)にお子さんがいらっしゃらない場合の兄弟姉妹、お子さんと仲が悪いので孫に相続させたいといった場合に多いでしょうか。2割加算の制度を知らないがゆえに、納税資金が足りないなど問題が生じることがあるのです。
対策としては、養子縁組をするという方法があります。弟、妹と養子縁組をする、お孫さんと養子縁組をするという方法です。ただ、注意点として、年長者は養子に出来ませんので、兄、姉を養子にすることはできません。また、お孫さんを養子にする場合で、まだその孫の親(実子)が存命の場合、養子であっても2割加算の対象になってしまいます。

3.まとめ

相続人の関係は、それぞれの感情が絡んでくることもあり、なかなかきれいには整理できない場合も多いです。なかなか相続の話を、早い段階でするのは難しいかもしれません。ただ、不測の事態はいつ起こるか分かりません。あらかじめ、家系図を把握しておくだけでも準備をしておくことをお勧めします。

執筆:久保田正広

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