2012.9.17

離婚と保険

離婚と保険-女性FPが考えるシリーズ-

FPという仕事を通じて、日々、お客様の人生を一緒に考えさせていただく機会が多くありますが、最近『離婚』に関わる相談が増えています。よく『離婚は結婚の何倍も大変!』なんて言う事を耳にしますが、確かに結婚は未知の不安は多少あってもこれからの明るい未来への一歩ですし、二人で力を合わせてのり超えられる事でしょう。
でも離婚は・・今まで二人で築いてきたものを崩す作業となるわけですから、離婚の理由、原因に苦悩するだけでなく実務的に相当な体力や金銭的負担が発生します。築き上げてきたものが多ければ多い程大変です。例えばお子様がいる、住宅を購入していてローン返済中であるなどがあげられるのではないでしょうか?ここでは『保険』をキーワードに注意点や考え方をお話しして参ります。
保険には登場人物が三人います。契約者、被保険者、受取人です。最近よく見かけるのは「私がかけている(払っている)保険」つまり契約者・被保険者=妻、受取人=夫の場合、離婚時には受取人を自分の親や子供に変更するだけです。
しかし、従来からよくある「夫がかけている(払っている)保険」つまり契約者=夫、被保険者=妻、受取人=夫の場合、離婚によって夫が保険料の負担をしないでしょうから妻は保障を無くすことになります。この場合、契約者変更により保険料の支払い負担者を妻に変えればこの保険は活かす事ができます。
解約して妻が新たに保険に加入すれば簡単とも言えますが、保険は年齢によって保険料が上がるものがほとんどですし、加入には告知が必要。以前お客様から離婚したから保険は解約して再加入したいとご相談があったのですが、離婚の半年ほど前に入院されて給付金のお支払いを受けた経緯があったことから、新しい保険加入は相当コストがかかるため名義変更でのご対応をお勧めしました。
この時解約返戻金があるタイプであれば、さらに注意が必要です。離婚清算時の資産になりますし、中途解約すると払い込みに対して返戻金が少ないタイプもありますので、保険会社に確認しておくべきでしょう。またお子様がいらっしゃる場合、学資保険をかけてらっしゃる方も多いですね。その場合、夫婦どちらが子供を養育し保険料を負担していくかの話し合いが必要で、それによって変更の仕方が違ってきます。
保険には登場人物が三人いると言いましたが、この登場人物のマトリックスで税金のかかり方も違ってきますし、保険の手続きは自分の感情で手続きを進めてしまうと、あとあと勿体なかったという結果になったりしてしまう懸念があります。この辺はプロに相談されるのが一番。
離婚をする時、もうひとつ大きな問題があります。それはお子様を抱えての離婚で妻側がお子様を引き取る時です。まず、お子様を養育していく保護者が一人になったのですから、その保護者に何か大きな病気や最悪の事が起きてしまった場合の保障をしっかり考えなくてはならないという事。離婚を機に働くケースもあるかと思いますが、自分に万一があった場合子供が受け取れる遺族年金は加入している年金によって差が出ます。
国民年金のみ加入の方は子供二人で102万円の遺族基礎年金が、厚生年金加入者は50万円程度※の遺族厚生年金の上乗せがあります。(ただし、お子様がお父様と同居された場合は支給停止となります。)女性一人で子供を育てるという金銭的に厳しくなるであろう時に保障が薄くなるという現象をしっかり把握しなければならないという事です。
(※正確には年金事務所でないと計算できません)
ちなみに夫婦でお子様を育てている時のことですが、夫(厚生年金加入者)に万一があった場合、妻にお子様が18歳になるまで遺族基礎年金、遺族厚生年金が支給されますが、妻に万一の時、夫には遺族厚生年金は支給されません。世帯収入を夫婦で支える共働きが増えてきた現代にあっては、新たな働き手である妻の収入を保障する保険が不可欠になってきたことの認識が必要です。

 

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