2015.11.5

入院費はどれくらいかかる?入院期間は短くなっている!

1.治療費以外に掛かる入院費

治療費以外の入院費はどれくらい掛かるかご存知ですか?知らないと治療費以上に高額になる事も!?今回は、差額ベッド代など治療費以外に掛かる費用と入院期間が短縮されている理由や実状を解説していきます。
(1)差額ベッド代
よく耳にする差額ベッドとは何の事なのかをまず説明していきましょう。入院すると病床つまり患者の寝床が必要になります。その寝床には健康保険が適用される寝床(3割負担)と適用されない寝床(10割負担)があります。この適用されない寝床を要約した言葉が差額ベッド代と言われております。
差額ベッド代とは差額室料を要する病室を言い、特別療養環境室(以下、特別室)の事になります。具体的には病床数が4人以下でプライバシーを確保するための設備などがある部屋になります。差額ベッド代の平均額は5,828円ですが、料金は病院によって様々で高い部屋になると1日30万円を超えるものまであります。
ただし、上記の条件を満たしていると差額ベッド代を請求されるわけではありません。基本的には病院側が特別室の説明をして、本人がそれを希望した場合に差額ベッド代を支払う事になります。特別室にあたる部屋を利用しても差額ベッド代を請求されないケースは、主に以下の3つになります。
・同意書がない場合
・病院側の都合で患者の選択によらない場合
・治療上特別室が必要な場合
しかしながら、本人が希望しない場合でも差額ベッド代を請求される場合もあります。それは大部屋の空きがなく個室の部屋しかない時などです。病院によって、差額ベッド代を請求したり請求しなかったりと様々ですので、こういった場合は病院に差額ベッド代の確認をしましょう。
(2)その他掛かる費用とは?
入院時に治療費以外に掛かる費用は、差額ベッド代だけではありません。本人の食事代は一食260円、付き添い人がいらっしゃればその方の食事は食堂や売店などで食べなければなりません。その他に新聞や雑誌、テレビ代は1日1,000円程になります。
気をつけなければならないのが、こう言った雑費は高額療養費制度の適用外である事です。又、医療費控除についても注意が必要です。入院中に必要な雑費だとしても医療費控除の対象外となる項目も少なくありません。例えば入院に際し寝巻きや洗面具など必要であっても控除対象となりません。
又、お子様が入院していて母親が通院する際の交通費なども控除対象外です。治療費は、高額療養費制度により支払制限がありますがこういった治療費以外の費用は制度対象外になる場合が多いですので注意が必要です。

2.入院期間の実状について

短期化する入院期間の事を目にした方も少なくないと思います。例えばがん治療の平均入院日数は現在20日以下がほとんどだそうです。1つは医療の進歩による治療の短期化です。そして一番大きな理由は診療報酬の変化です。
以前は、診療報酬制度が積上げ方式でしたので、入院期間が長ければ長い程病院の利益も大きくなる仕組みでした。しかし現在の診療報酬制度は短期間で手厚い看護をした方が報酬は多くなります。そして入院期間が2週間を超えると加算点数が段階的に引き下げられ30日を超えると加算点数がなくなります。
つまり病院側としては患者を早いスパンで回転させた方が利益は上がる仕組みになっています。この制度が患者にとって良いのか悪いのかは一概には言えませんが、以前に比べて入院期間は短期化されているのは事実です。

3.まとめ

病気の種類や時期は選べるものではありませんので、様々なケースがあると思います。しかし高額な差額ベッド代や治療費が掛かると言われ、過剰な医療保険やがん保険に入る前に何にどれくらい掛かるのかをある程度把握した上で保障内容を選ぶ事をお勧め致します。
保険の基本的な考え方ですが、自分達の力では手に負えない状況などに陥ってしまった場合に相互扶助の考えで助け合うというものです。沢山給付金を貰いたいと思って保障を付けている方は、その分沢山保険料を払っている事が少なくありませんのでご自分の保障を見直す材料としてこのコラムが役立てば幸いです。

執筆:久保田正広

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