2012.8.20

保険の見直し方

保険の見直し方 独立系FPに聞く

保険の見直し方がわからないのでネットで調べている方に、まず抑えておきたい3つのポイントをお伝えします。生命保険は複雑でわかりにくいのですが、読むだけでスッキリするでしょう。行動を起こす前にチェックしておきましょう。

1.誰に相談するか

保険の見直しを思い立った時、まず初めに思う事は誰に相談すべきか、という問題ではないでしょうか。現在の契約の担当者というのが順当そうに見えますが、もしかしたらこの契約をやめるかもしれない、その可能性があるからこそ見直しを思い立った訳です。
そうなると相談しづらい。もっと言うと見直しの検討に至るほど今の契約内容を理解していない、最悪の場合不信感があるとなればなおさらです。こうなってくると担当者ではない第三者に相談となってくる訳ですね。次に悩むのが、担当者でないなら誰に相談するかです。ネット生保、外資系、保険ショップ・・選択肢もたくさんあります。
従って、ここでは本来保険を見直す際にどのような手順で行えば良いか、独立系のFP(ファイナンシャルプランナー)の立場からお伝えして参ります。
(1)そもそも見直すべきか
見直しのきっかけは様々でしょう。結婚した、子供が生まれた、家を買った、収入が減った、退職した・・。このようなライフプランの節目かも知れません。いずれにしても何らかの理由で保障を充実させようか、あるいは逆に必要性を感じなくなって今の保険を続けるべきかといった話でしょう。
この答えを出す流れはこうです。まず、保険に一切加入していないとして、今のあなたに本当に保険が必要かどうか考えます。生命保険でできることは4つしかありません。死亡の際の遺族への保障、病気・けがの際の保障、教育資金などまとまった資金形成への備え、老後の生活等への備えです。何が必要か分かってきたら、既に加入している保険でどのくらいカバーできているか確認します。
もし、それで十分カバーできているなら何も見直す必要はないですね。若い内に加入した方が料金的にはいい訳ですから。しかし、自分の必要とする保障と相当ずれているとなった場合には話は別です。これを明らかにするためには、現在加入中の保障内容の確認が不可欠です。
(2)現状把握
この時注意したいのはどんな場合にいくらの保険金が受け取れるかという観点だけでみてはいけないということです。では、何をみるかというと、その保障がこの先いつまで続くのか、10年、30年、一生涯。保障内容や料金(保険料)は変化するのか、一般に保険料は年齢とともに高くなります。
この3点を確認することで、その保険に対して総額でいくらコストがかかるのか見えて来ます。最後に自分が必要と思う保障とそのコスト総額を比較した場合に、そのコストに見合った保障、つまりその料金を払い続けても保障を得るべきなのかどうかと考えます。リーズナブルであればOKですが、コストが高過ぎる、あるいはそれがよくわからないとなった時が問題です。
こうなってくると、そもそも何のために用意するのか、本当にそこまでして用意する必要があるのか、例えば国や会社からの手当てもあるのではないか。他の人はどうしているのか。平均値は。などなど色んな疑問が出てくるはずです。今回はその中でも保険に加入する目的は何かに焦点をあてて考えてみます。

2.保障の目的は何ですか

実はこれ前項でも述べました生命保険でできる4つのことを確認すれば見えて来ます。それは死亡の際の遺族への保障、病気・けがの際の保障、教育資金などまとまった資金の準備、老後の生活等への備えです。
目的を考えるなんて当たり前だろうと思うかも知れませんが、残念ながら、加入目的と加入中の保険がぴったり合っているかわからないという方がとても多いのです。これがずれているとどんな問題があるでしょうか。
(1)最大の問題は目的をはずすこと
加入目的と実際の保障内容がずれていると保険料がムダになるだけでなく、いざという時に全く役に立たないことになります。加入時に想定していた保障内容やそれに費やしても良いと感じた料金とはかけ離れた結果となってしまいます。
(2)保険以外の手段はないか
保険でできる4つの分野については既に述べた通りですが、これらについても代替手段も合わせて考えるべきです。死亡や病気・けがに対する保障や教育・老後のための資産形成は何も生命保険だけが解決策ではありません。年金や健康保険などの社会保障や会社の福利厚生、自ら貯蓄するといった手段があります。
もっと言うと社会保障や貯蓄が基本なのであって生命保険を利用するのは第2順位と言った方が正しいでしょう。何故ならば社会保障は加入が強制されていますし、貯蓄が十分あるならば起こるかどうかもわからないリスクに対して必要以上のコストを掛ける方が、財産を失うことになりかねないからです。
では、何故私達は生命保険を活用しようとするでしょうか。また多くの日本人が加入し、年間に41.6万円もの保険料を支払っているのでしょうか。(平成24年生命保険文化センター調べ)それは、少子高齢化等の理由によって年金制度や健康保険制度は大変厳しい財政状況となっていますので、ゆとりのある生活を確保するためには自助努力で貯蓄や保障を準備していかなければならない時代に入ったからです。雇用の問題なども深い関係があるでしょう。
こんな時代に生命保険に寄せる期待は益々大きくなっていると言えます。本来家計を助ける非常に大切なものであるはずの生命保険が、家計の圧迫要因になってはいけません。そのためには、何故保険を使うのかその理由を明確にしておかなければなりません。例えば教育や老後目的の貯蓄であれば、生命保険だけでなく他にも選択肢はいくらでもあります。
銀行預金は当たり前ですが、財形、投資信託、401k、住宅の購入や住宅ローンの繰り上げ返済も資産形成の選択肢の一つと言えます。要は、我が家にとってベストな選択肢は何かということです。

3.我が家にとって役立つ選択は

(1)コストを抑える
保障ならば、当然のことですが最も小さなコストで最大の保障を得るのが理想です。しかし、多くの人がこれができていません。目的と必要なボリュームが明確になったあとにすることは、いかにコストの低い商品を選ぶかになってきます。保険会社選びは最後です。
例えば貯蓄型を選べば実質コストはゼロにする事さえできますが、これは詳しくは次の項で見て行きます。では掛け捨て型の場合はどうするか。同じ保障内容ならば安ければ安い程いい訳です。
保険料を安くする方法(死亡保険金の例)
・更新型を避ける
・保険金の受取方法を一時金から年金に変更する
・保険料の安い保険会社を選ぶ
・リスク細分型の保険料率を使う
・月払いから年払いに変更する
・口座振替からクレジットカード払いにする
(2)貯蓄型のメリット
最後に貯蓄型の保険のメリットについてお話ししましょう。一口に貯蓄型の保険と言っても色々あります。個人年金保険、学資保険、養老保険、終身保険などです。貯蓄をすることをメインの目的にする場合、他の金融商品と比べてどんなメリットがあるでしょうか。
保険の場合は短期に解約すると掛けた以上に戻ってこないというデメリットがあります。よって中長期のスパンで貯めるのが主な貯蓄目的になります。代表的なものが教育資金と老後資金です。10年から30年程度の長期間で、金額としては数百万円から千万円単位になることがよくあります。
金額が大きくても長い年月をかければ、十分貯められます。貯蓄型保険は長期金利をベースとして商品設計されていますので、銀行の定期預金が0.02%という超低金利時代でも、1~2%程度の予定利率が適用され、保障というコストを差し引いてもしっかり利息がついてくる設計が可能になります。
教育資金や老後資金をレジャーなどに優先して確実に貯めて行きたい。誰にでもある目標を知らず知らずの内に着実に貯まって行き、それなりに利息も着いてくるとなれば十分選択肢の一つになります。特に運用の苦手な日本人にとっては格好の貯蓄手段になっています。
貯蓄型保険の最大のメリットはなんと言っても定めた目標に向かって着実に貯まって、他の使い道のために途中で使ってしまうことのない、資産形成効果にあると言ってもいいでしょう。もちろん保険ですから、途中で万一のことがあっても保障されることは言うまでもありません。
この他に保険料控除が使えて節税しながら貯めることができる。あるいは将来受け取るお金にかかる所得税にも他の金融商品にはない税制の優遇措置がある。厚生年金と違って、貯まったお金を元に一時的にお金を借りることもできる(特に自営業者にとっては朗報です)などなど様々なメリットがあります。
もちろん預金や投資信託には貯蓄型保険にはないメリットがあります。要は使い道や、使う時期に応じて金融商品を選ぶというのが大切なことです。

4.まとめ

保険の見直し方について一般的な方法を述べて来ました。特に現状把握や目的を明確にする作業はとても大切なプロセスです。専門家に依頼してでもここはしっかりとやりたい所です。これらの方法を知っているだけで、きっといい見直しができることと思います。
但し、ここで一つ欠けている点があります。それは今回の話は一般論だということです。家族構成や年齢、職業、収入などによっても見直し方は大きく変わってきます。その部分をしっかりと見極めるにはライフプランイングという手法を取り入れることが有効です。
一般的な基礎知識と我が家の場合はどうなるのか、この2つの視点から見直しできれば完璧です。

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