2015.8.30

貯金のコツとは!お金の貯め方を間違えると!?

1.貯められない人と貯められる人の違いとは?

ふとした会話で友達の預金残高を耳にして焦ったりすることはないですか?「え?自分と給料そんなに変わらないはずなのに・・・」どんな方法で貯めているのか、生活費はどれくらいなのかなど根ほり葉ほり聞く訳にもいかないですよね。
私どものお客様で対照的な方がいらっしゃったので、具体例を挙げてみましょう。40歳で年収が1,000万円。預金残高は80万円のAさん。かたや40歳で年収が400万円。預金残高が1,500万円あるBさん。家族構成はどちらもご夫婦と中学生の子供1人の3人家族です。一体何が原因となってこれだけの違いが出たのでしょうか?
ある程度の生活レベルの差はあるとしてもAさんの車は高級車で自宅も豪邸で外食三昧かと言うと、そうではありませんでした。車はよく見かけるファミリーカーで自宅は、3,900万円のマンションです。外食は月に2,3回家族で行く程度でした。では、Bさんがとにかく節約志向かというと、車はAさんと同じ様なグレードで自宅は3,000万円のマンションです。外食は月に2,3回家族で行く程度です。
さて、何が原因となってこのような違いが出たのでしょうか?よくよく伺ってみるとAさんとBさんの大きな違いが2つありました。
(1)「周りの人と同じ」ものごとを比較で判断
Aさんは、特別贅沢をしているわけではありません。毎年の国内旅行や2年に1回程度の海外旅行。お子さまの学校は私立で習い事はピアノと塾。もうお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、1つ1つは大きな問題にならない事でもプチ贅沢を積み重ねてしまっているのです。これは「皆やっている事だし自分だけ特別じゃないから」と自覚しにくい上、原因となるものが見えづらいのが厄介なところです。
(2)お金の出し入れ環境と気持ち
Aさんは毎月5万円位貯金していこうと考えていました。実際に5万円貯金している月もありましたが、出費が多い月などは貯金出来ていなかったり、貯金額が2万円~3万円の月もありました。そして旅行などのイベントやお子様の夏期講習などの一時金が必要な時に預金を引き出します。つまり、使いたいお金をいつでも引き出せる環境とそれを問題と思わないという気持ちが合わさっていました。
一方Bさんは、勤務先の会社が財形貯蓄を導入しているので、毎月給料から貯蓄額を天引きされた額が給料振込口座に支給されます。また本人は財形貯蓄を取り崩せないものだと認識していた事がプラスに作用しました。全てのやりくりを振込額の範囲内で生活していたので、財形は全くの手付かずで着々と貯金ができていきました。
Aさんは特別贅沢をしている後ろめたさはなく、毎月貯金をしているつもりでした。一方Bさんは、振込の範囲で生活する事になんのストレスも感じていませんでした。意識の盲点と言えば良いのでしょうか。この盲点の差がこれほど大きな貯金額の差を生みだしたのです。

2.意識していても貯金が出来ないならどうすればいいの?

では、どうやってお金を貯めていけば良いのでしょうか?これはBさんの意識にヒントが隠されております。財形貯蓄が良いと言っているわけではありません。財形貯蓄もいつでも払い戻しが可能ですので普通預金とそう大差はありません。
“Bさんの財形貯蓄は引き出せないものと思っていた”これが最大のポイントです。その結果Bさんはお給料として口座に振り込まれた金額でやりくりするしかなかったのです。この文章を読まれる方の中にも貯金のコツは余ったお金を貯金に回すのではなく、最初に貯金する額を差し引いて生活すればよいのです。
しかし今月は厳しそうだから今回はいつもより金額が少なかったり、ちょっとした入用でついつい引き出してしまっていたりする方も少なくないのではないでしょうか?それでは、いくら上記の方法を取り入れても貯金額は増えていきません。お金の貯め方としては、無意識や自動的にという“仕組み”を取り入れる事が重要なのです。
例えば児童手当金などの口座を生活用口座と別にしている方で、通帳記入に行ったらいつの間にかこんなに貯まっていたという覚えのある方もいるかと思います。そう、これこそが貯金のコツであり最も有効なお金の貯め方なのです。

3.無意識や自動的に貯金する仕組みとは?

無意識や自動的な仕組みとしては、どんな手段があるのでしょうか?具体例を挙げると積立定期預金や財形貯蓄、保険や確定拠出年金、投資信託などがあります。友達が財形貯蓄で貯金をしているから、養老保険で積み立てしているから、などと言って安易に同じ方法を取ることは少々危険をともないます。
仕組みとしてはどちらも有効ですがそれが‘あなたに合った方法’とは限らないからです。ところで住宅を購入する事も立派な貯金方法の一つです。え?住宅ローンを支払うんだから貯金じゃなくて借金でしょ。という声も聞こえてきそうですので、住宅購入が何故貯金なのかを解説しておきましょう。
例えば賃貸で家賃10万円を35年間支払う方と住宅ローン10万円を35年間支払う方を比べてみましょう。家賃や住宅ローンの金利は変動しないという前提で考えると総支払額は4,200万になります。前者であれば資産という形は残りませんので貯金額は0円ですが、後者は4,200万の内から建物の評価額を除いたとしても土地の資産は形成出来ます。それを売却して現金化する事も出来ますので、無意識かつ自動的な貯金方法の1つになるのです。
さて、貯金をする際は、まず貯金をする為の目的を持つことが重要です。そして目的に合った手段を選ばないととんでもない事になってしまう事があります。実際にあった例を挙げましょう。所得控除にもなるからという理由で確定拠出年金(401K)を積み立てていた方がいました。お子様の入学費用として活用したいので積立金を取り崩したい。
このような相談を受けた事があります。しかし確定拠出年金は60歳未満では使えないのです。上記の例からもお分かり頂けるように何の為に貯金するのか?その為にはどういった手段が合っているのか?をしっかり考えましょう。

4.みんないくら位貯金しているの?

さて、何の為にどのような方法で貯金するのかを考えることの重要性はお分かり頂けたでしょうか。5年後にヨーロッパ旅行に行きたい。子供の大学受験の為に貯金しよう。老後のために今から貯めておきたい。など色々な目的があるかと思います。
では、実際にいくらくらい貯金をすればよいのでしょうか?「私はパートのお給料をそのまま貯金に回しているわ」「毎月3万円ずつ子供の学費を貯めているよ」など色々な意見を友人や身近な方から聞けると思います。
では、あなたはいくら貯金されますか?とりあえず友達と同じように老後の為に3万円ずつ貯金を始めようという事も悪いわけではありません。しかし、目標金額を決める為には、その時にいくらあれば目的を達成出来るのかをしっかりと考えて逆算する事が重要です。
それをしないとせっかく頑張って貯金したのに結局目的を果たせなかったり、過剰な貯金をするあまり生活を圧迫してしまうという事態に成りかねません。実際のケースで多いのは、お子様の学費の為の貯金額です。
実例を挙げると、友達は月2万円を貯めているから同じように2万円を貯め始めました。しかし貯金を始めたのは子供が10歳の時からで、私立・公立の学費を何となくでしか把握していなかった為、初年度の支払は足りたものの次年度以降の授業料が足りなくなってしまった。
このように目的の資金が足りなかったり、貯金の為に生活を圧迫してしまっては本末転倒です。まずは目的を達成する為の必要金額をしっかりと把握しましょう。目標金額を逆算して毎月の貯金額が家計を圧迫し過ぎてしまうのであれば、目標自体の見直しをするか家計の見直しを検討しましょう。目標金額と毎月の貯金可能額のバランスを良く考えて貯金額を設定する事が重要です。

5.効率が良い貯蓄をしたいのですが、どのような方法が良いのでしょうか?

さて、ここまで来たらもう少しです。最後は、貯金をする為の具体的な手段について解説していきます。貯金するのであれば、“お得な方法で貯めたい”と誰しもが考える事ではないでしょうか?しかしお得だけを優先してしまって果たしてよいのでしょうか?
例えば利回りだけを見るとしたら株式投資などはハイリターンを見込める場合があります。しかしリターンの裏には必ずリスクが存在します。基本的には、どんなものでもリスクのブレ幅はプラスもマイナスも同じブレ幅だと考えた方が良いでしょう。
しかし漠然とリスクを怖がってタンス預金を選ぶのも勿体ないと思います。大事なことはリスクに対してしっかりと対策をすることなのです。例えば子供の大学費用に対して貯金する場合を挙げてみましょう。
まずは、目標金額を一般的な私立4年間の学費とし、総額400万とします。1歳から積み立てるとして17歳で受け取りたい場合月々\20,800の貯金額が必要になります。さて、どのような方法が良いのでしょうか?いくつかの方法のメリットとデメリットを記載してみましょう。
●銀行・郵便貯金 
・メリット:自分達の都合でいつでもいくらでも好きなように出し入れできる
・デメリット:引き出すのが自由なので目標額に至らない場合もある。利息がほとんど付かない。インフレとなったとき実質的な価値が下がる。
●投資信託
・メリット:運用次第でリターンが大きくなるので、目標額を大きく上回る場合がある。
インフレとなった時の対策が出来る。
・デメリット:必要な時期に目標額に至らない場合や元本割れしてしまう場合がある。
●学資保険
・メリット:毎月確実に貯金出来る仕組みが作れる。金利が高めなので銀行預金に比べて大きなリターンが得られる。保障がついている。死亡の他にも病気など重い障害を負った場合、保険会社が代わりに積立てしてくれる。
・デメリット:月々の支払いが出来なくなり途中解約した場合、元本割れしてしまう。インフレとなったとき実質的な価値が下がる。
このようなメリット・デメリットをしっかり理解して自分達に合った手段を選ぶ事が重要です。

6.まとめ

貯金のコツや自分達にあったお金の貯め方を記載してきましたが参考になりましたでしょうか?目標をしっかりとイメージし、貯めるべき金額をしっかりと把握する。そして無理のない貯金額と貯金方法を選ぶ事が大事です。これからは老後に向けて自助努力で資産形成が必須と言われております。そのためには効率の良い方法で安全に貯金していく事が求められます。まずはご夫婦で話す機会を増やす事が第一歩です。頑張っていきましょうね!

執筆:久保田正広

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