2014.10.1

ライフプランシミュレーションは自分の未来が体感できる

未来の自分があなたに意思決定の判断材料を提供してくれる

ライフプランシミュレーションは未来の家計簿をリアルに表現できます!その結果自分の将来の姿を体感できるので、住宅の購入や出産、仕事、資産運用など大事な岐路において、未来の自分があなたに意思決定の判断材料を提供してくれるのです。

1.ライフプランシミュレーションの効果

ライフプランシミュレーションで人生を劇的に変えられるのをご存知でしょうか?下のグラフはその劇的な変化を表したもので、明らかに改善が見てとれます。マイナスに落ち込んだ金融資産残高(ビフォー)が対策を実施することによって、生涯を通じて金融資産残高がプラス状態(アフター)に変化した様子です。
「金融資産残高の推移」が対策を講じた結果、劇的に改善している様子
          〔ビフォー〕                      〔アフター〕
ライフプランシミュレーション
それでは、ライフプランシミュレーションを行うと具体的にどんないいことがあるのでしょうか。

(1)未来を見通すことで課題が見えてくる

上の金融資産残高の推移グラフを作成するにはまず「キャッシュフロー表」の作成が必要になります。
キャッシュフロー表は毎年の収支を計算し、生涯に渡って収支がどのように変化していくかを表したものです。
例えば住宅を購入する時に、
・この家を本当に買っても大丈夫なのか?
・いくらまで住宅ローン借りてもやっていけるのか?
・子供はもう一人産んでも学費は払っていけるだろうか?
・私(妻)は何歳まで仕事を続けるべきか?
人生の中ではこのよう大事な判断を迫られることがありますが、後になって失敗したなんて後悔することは避けたいものです。特に住宅ローンのような高額な金融商品の選択の場合、後悔だけでは済まなくなることもあります。
まるで20年後、30年後の我が家をタイムマシンで見て来たかのような疑似体験ができるのですから、人生における岐路において重要な判断をするのに心強いアドバイスを未来のあなたが授けてくれます。

(2)課題が把握できるから対策が打てる

ライフプランシミュレーションの凄いところは判断材料をもらえるだけではありません。是非とも実現したいことに対して、何か改善策を講じることによって実現可能かどうかを何度でもシミュレーションできるということです。
例えば、リタイアしたら世界一周旅行をしたいと思っている場合、実現するにはどうやって資産形成していったらよいのか。自分の貯蓄可能額が把握できるだけでなく、不足額に対して毎年何%で運用したら夢が叶うのか。ポートフォリオを作成する上で大変貴重な基準を設けることができます。シミュレーションした結果、無理な運用をする必要は無いんだという発見をする場合も少なくありません。

2.ライフプランシミュレーションの手順

では、ライフプランシミュレーションの手順について具体的に見て行きましょう。

(1)確実なライフイベントと実現したい夢や希望を書き出す

まず初めに出産予定、子供の新入学や、定年退職のようなかなり確実性の高いライフイベントを書き出します。次に、一戸建て購入、転職、世界一周旅行のような是非やってみたいと思う夢や希望も書き出していきます。

(2)現状の資産・負債と単年度の収支を把握する

初めに現在の資産と負債の明細を洗い出し、次に1年間の収入(給与など)と支出(生活費、住宅費、教育費、その他)を明確にします。
次に、収入-支出から収支(キャッシュフロー)を導き出します。収支はプラスの場合もマイナスの場合もあるでしょう。収支がプラスであればその金額だけ貯蓄にまわせることになります。逆に収支がマイナスであれば金融資産残高から取崩しを行うことになります。

(3)生涯のキャシュフロー表(収支表)を作成する

1で予測したライフイベントを加味しながら、来年以降の収入、支出、収支を計算して、これを生涯にわたって作り上げます。

(4)金融資産残高推移表で結果を判定する

毎年の収支の変化が金融資産残高を増やしたり減らしたりします。その結果、生涯に渡って我が家の金融資産残高がどう推移するかが導き出されます。仮に寿命を過ぎても1度も金融資産残高がマイナスに落ち込まないのであれば、書き出した夢や希望を実現してなお、お金が残るという計算になります。

3.ライフプランの改善

金融資産残高推移表ができると、初めのシミュレーション時点での将来像がはっきりします。もし、その結果が自分の予想と大きくかい離する場合は改善策をたてる必要があります。では、改善策は具体的にどのような手順でたてればいいのかを見て行きましょう。

(1)シミュレーション結果から課題点を明確にする

キャッシュフロー表と金融資産残高推移表を見ると何が問題なのか一目瞭然になります。恒常的な赤字なのか、一時的な資金不足なのかなど、その家庭特有の症状が現れて来ます。
そして、課題がわかるからこそ手を打った方がいいかどうかが初めて見えてくるのです。将来を示唆してくれるものが曖昧なものだったら、ここまで明確に「何が課題だ」と認識できないでしょう。
特に怖いのは人生の後半戦になって症状が現れるケースです。未来を覗かなければ、将来訪れるピンチが目の前にくるまで気がつかないということになってしまいます。

(2)改善策を立案する

ライフプランを改善するには、例えば次のような順番が考えられます。
収入または資産を増やす → 生活水準を下げる → イベントをやめる(縮小する)
もちろん、この順番はあなたが何を優先にするかによって変わりますね。
しかし、その前にすべきことがあります。それは金融商品を正しく活用することで解決するという手段です。特に住宅ローンの利息や生命保険料は想像以上に大きなコストです。これを改善するには、住宅ローンの繰上げ返済や借り換え、保険の見直し、資産運用などが、ライフプラン改善において極めて効果の高い対策の一つになります。従って、すぐにお小遣いを下げるとか、節約だらけの生活を安易に決定するのは早いということです。金融商品の活用による効果を様々なパターンで計算すること、これもライフプランシミュレーションの一つです。
そして次に行うべきことがまさにライフプランの様々なシミュレーションなのですが、例えば配偶者がもう少し長く働いたらどうなるか?、子供の人数を変化させたら?、住宅の計画を賃貸から購入に替えたら?これこそライフプランのシミュレーションそのものであり、ライフプランニングの醍醐味です。

(3)改善策実行と定期的チェック

長期的なライフプランについてじっくり考えたことは無かったと、多くの方がライフプランシミュレーションについて好評価です。しかし、ライフプランシミュレーションは1度やっただけでは本当の効果は得られないかも知れません。
何故ならば人生はなかなか計画通りには進まないものです。しかし、だからと言って計画を立てなければ理想に近づくには遠回りするでしょうし、途中にどんなリスクが潜んでいるかもわからないままに誤った判断をしてしまうこともあるでしょう。
ですから、ライフプランシミュレーションは定期的に行うのが最も良い方法です。だからと言って、3年ごと、5年ごとなど期日を管理するのは容易ではありませんね。
そこでお勧めなのが、人生の岐路にやってきた時に都度行うという方法です。結婚、出産、離職、住宅購入、進学、卒業、定年退職などなどです。でもここで気をつけなければいけないのは、岐路を過ぎた後にやるのではなく、できれば岐路にやって来る前にその判断材料として事前にやるということです。

4.まとめ

ライフプランシミュレーションは将来を見通して今どうすべきか示唆を与えてくれる優れものです。この作業をサポートしてくれるのがFP(ファイナンシャルプランナー)です。
FP(ファイナンシャルプランナー)に関する詳しい情報は執筆:久保田正広

今回のコラムを最後まで読んで頂いてありがとうございます。
内容が良かった、役に立った、面白かったとお感じの際は
是非、いいねボタンをよろしくお願い致します!

ページ上部へ戻る