2016.2.29

お金の本質を考えてみよう

1.お金はただの「道具」?

私たちの生活の中で重要な要素である「お金」。その本質を考えるにはお金の成り立ちから考えると良いかもしれません。なぜお金が誕生したのか? お金がなければ世の中はどうなってしまうでしょうか?
(1)お金がないとどうなる?
もし、この世の中にお金というものがなければ、私たちは何か物が欲しい時どうすれば良いでしょうか。一番可能性として考えられるのが、その欲しい物と同じような価値がある物を持ってきて交換することでしょう。そう、いわゆる「物々交換」です。
では、物々交換ができない場合はどうなるでしょうか。例えば誰かのために労働をしてその見返りを受け取るようなケースです。この場合もその労働に見合った物を受け取ることになるでしょう。こちらは「現物支給」と呼ばれる形です。
(2)お金は「物々交換」や「現物支給」をなくすための道具
「物々交換」にしろ「現物支給」にしろ、実際に行うのは大変です。交換するための手間はかかりますし物質的なスペースも必要です。なによりも、それが「同じような価値」かどうかの基準はどこにもなく、人々はその交渉だけで気が遠くなるような膨大な時間を費やしてしまうことは想像に難くありません。
そこで「お金」の登場です。「お金」というのは国が決めた概念であって、国が「これはこれだけの価値があるものですよ」と保証しなければ、紙幣も硬貨もただの紙切れや金属片にすぎません。国民に「お金」という共通認識を持たせ「同じような価値」の基準を作り出すことで、物々交換や現物支給をなくす。そのための「道具」こそがお金の本質なのです。

2.お金という道具を「使う人」

お金が「道具」であるならば、それを上手く使える人とそうでない人で差が出てきてしまいます。上手く使える人とはどんな人でしょうか?
(1)収入とは自分の働きをお金で示してもらうこと
お金を上手く使える人にとって、収入とは「自分の働きをお金示してもらうこと」に他なりません。これは会社員であれ、自営業であれ同じことです。
言い方を変えれば、これは「自分の価値はお金に換算するといくらになるのか」ということでもあります。この本質が理解できていれば、自分の収入を他者と比べることや収入の少なさを嘆くことがいかに無意味か分かるはずです。結局のところ、お金をもらうためには「同じような価値」を相手に提供するしかないわけですから。
(2)自分の価値に見合った使い方をする
こうした人がお金を使うときはどうでしょう。お金が「道具」であることを知っている人は、自分にあった使い方をします。そもそも道具ですから自分にきちんと扱える物でなければいけません。自分はどのくらいのサイズや重さの道具を扱えるのか? それさえ分かっていれば自分に見合った道具を選ぶことはそれほど難しいことではありません。

3.お金という道具に「使われる人」

反対にお金という道具を上手く使えない人とはどんな人でしょう? これはお金の本質を理解していない人でもあると言えそうです。
(1)自分の力に見合わない道具を使っていないか
例えばスコップを使って地面を掘るとしたら、あなたはどんなスコップを選ぶでしょうか? いくら一回で掘れる量が多いからといって、自分が持てないような大きさのスコップを選ぶ人はいません。自分が振り回すのに手頃なサイズのスコップを選ぶはずです。
ところが、お金という「道具」に関しては自分が振り回せないようはサイズを選んでしまう人は実は少なくありません。確かに他の道具に比べると自分に合っているかどうかが分かりにくい側面もありますが、そんな道具を使い続けていたらいずれどこかに無理がきてしまいます。
(2)いつしか道具に使われることに…
無理に重い道具を振り回すことで肩や腰を痛めるように、自分に扱えない重さのお金を振り回していたらどこかを痛めてしまうかもしれません。最近話題の「下流老人」とは、若い時に無理なお金の使い方をしたことで老後にそのツケが回ってきた現象と考えることもできます。
さらに悪いのは、本当なら使うはずの道具に「使われる」ようになることです。本来、収入の範囲内でお金を使うのが正しい道具の使い方。お金を使う、あるいは借金を返すために収入を得ているようでは、お金という道具に「使われる人」と言われても仕方がありません。

4.まとめ

実はお金という「道具」は使い方が一つではありません。ある意味では最も使い方が多岐に渡る道具と言うこともできるでしょう。
FPはよく「お金の専門家」と表現されますが、これは「お金という道具の使い方をいろいろ知っている人」ということでもあります。あなたにとってどんなお金の使い方が正しいのか? FPと話すことでその視野を広げてみるのも良いのではないでしょうか。

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