2016.10.20

奨学金は借金という認識をどのくらいお持ちでしょうか?

1.サラ金より恐ろしい奨学金の話

奨学金は借金である!そんなこと百も承知という声が聞こえてきそうですが、奨学金を借りるのは子供本人。大学入学時に果たしてその意味を理解しているでしょうか?最近奨学金の問題が大きく取り沙汰されています。今回はそんな奨学金についてライフプランの観点から考えてみましょう。

1度でも奨学金の滞納があると、本人に電話での督促が始まり、3カ月以上の滞納になると、奨学生の個人情報がブラックリストに送られます。3~8カ月の間は委託先の民間業者から督促を受け、滞納が9カ月を過ぎると「支払督促」が送付され、そもそも滞納を続けると本人の給与差押え(約25%程度)や提訴が始まります。

奨学金の返済が出来ない状況になって、弁護士に相談すると自己破産を薦められます。しかし、自己破産しても借金がなくなるわけではなく、奨学金の申し込みの時に記入した連帯保証人が取り立てられます。

昨今、住宅ローンでも連帯保証人をとらないのに、奨学金借入には2人の連帯保証人を立てる必要があります。両親だけでなく伯父、伯母、お世話になっている人に借金の取り立てが行くわけです。このような仕組みから返済できない負債を抱えたまま、自己破産出来ない状況になる可能性もあります。サラ金からの借入が膨らみ、自己破産する人の話も聞きますが、ペナルティはあるものの、1度清算し人生をやり直すチャンスはありますが、連帯保証人が二人もいたら、自己破産なんてできない!です。サラ金より怖い!とはこういう事です。

ネガティブな言葉が並んでしまいましたが、これは後悔する事態にならない為の教訓です。弊社にお越しのお客様には、そうならないよう対応策を提案する事が私たちFPの使命です。ここでは最近の奨学金に関わる相談事例にもとづきながら、甘く見てはいけない学費の話の原因や背景について考えてみたいと思います。

2.相談事例

弊社にもこのようなご相談がありました。
事例1:私が彼に「30歳までには結婚したいけど、結婚資金の事も考えると奨学金完済が間に合わないかもしれない。」と相談すると、「借金を抱えたままで結婚するのか?親はだしてくれたりしないのか?」と言われました。

事例2:息子の嫁の職歴等は気にしていませんが、彼女は大学進学時に300万円を奨学金で借り、月々1万数千円程を返済中で、200万円程が残っているようです。結婚後すぐにでも子供が欲しいと言っていますが子供が出来ればパートは辞めることになり、奨学金は息子が払うことになります。奨学金があるなら結婚の際に言うべきではなかったのでしょうか?借金ですよね?

事例3:大学の学費で総額300万円を奨学金で借りました。卒業後は正社員になれず契約社員として働き、手取り収入が10数万円しかなかったため、奨学金を返済する事ができなくなりました。延滞が続くと、裁判を起こして財産が差し押さえると言われています。
私が自己破産すると保証人の父親に請求がいってしまいます。父親は年金暮らしで余裕はありません。どうしたら良いでしょうか。

このように、後悔先に立たずですが、相談事例からなんとなく想像できるかもしれません。

 

3.奨学金を借りて不幸にならないための対処法

このような事例から、奨学金は借りた本人だけでなく、親や兄弟、親戚も巻き込む可能性のある大きな問題となります。
正社員として安定した給料をもらっているうちは、返済に苦労することは少ないと思います。ただ正社員になれず、契約社員や派遣社員であれば奨学金の返済がかなり負担になることは間違いないでしょう。
そこで今回そのような状況になった場合の対処方法をいくつかご紹介させて頂きます。
日本学生支援機構は返済に困っている人に対しての方法を用意しています。
1つ目は返還期限猶予です。2つめ目は減額返還です。3つ目は返還免除です。
詳細は日本学生支援機構で確認できますので、是非一度HPでご確認頂ければと思います。

 

4.まとめ

働き方が多様化し、自分らしく生きることが求められるようになりましたが、一方終身雇用制度は崩れ、転職を繰り返したり、正社員になれないなどが社会問題になっています。そうなると所得は不安定、結婚や出産への不安が多くなるのは当然です。大学進学が当たり前の世の中ですから、裏返せば大学卒業したからといって安定した収入が約束されるわけではないということです。
ただ「奨学金」=「借金」のイメージは未だに薄いです。
いざ返済をするにあたって借入の意識が薄かった分返済は重くのしかかります。
ライフプランニングをすることで、全ての問題を解決する事はできませんが、未来にどのようなイベントがあり、今後どのような生活をしたいのか、それを実現するために「守る・貯める・増やす」といったお金のポートフォリオ(未来の家計簿)を作成する事で、安心した人生を送る事ができます。まずは奨学金ではなく、自分の家計と子供の将来を考えて上手に奨学金を利用したいものですね。

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